制作の裏側【6.番外編‐kogka詩のルーツ】

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40を超えて再開した音楽活動。迷走し続けた先に自分だけの言葉が見つかるか?

僕は詩や詞について勉強したことはなくて、見様見真似で詞を作ってきました。

書き始めたのは高校生になった時で、バンドを組んだ事がきっかけです。

当時V系と呼ばれるコピーバンドをしていたので、最初の頃はV系っぽい歌詞をそれっぽく作ってました。今見返すととても痛い詩を書いてました。

そこからV系以外にもいろんな音楽やジャンルに興味を持ちはじめて、それっぽい歌詞も作りたくなり、色々作ろうとするのですが、やたらと「僕は」「私は」という主語がついて小学生の作文みたいな詩が量産されて、およそ詩と呼ぶには厳しいものばかりでした。

このままじゃいい詩なんてかけないとおもって、いろんなアーティストの歌詞を沢山みたし、歌詞以外にも詩集を本屋で買って沢山読みました。

当時とにかく沢山みたのは銀色夏生さんの詩で、一番好きなのは以下の作品でした。

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当時流行っていた事も知らず、職場の上司の奥さんがハマって沢山読んでいるということを雑談の中で聞いて、どんな詩を書いてるんだろう?って思ってみたのがきっかけです。

批判と共感

当時出てた本は全部(つれづれノートはエッセイなのでそれ以外)買って読んだのですが、共感するものもあれば、批判的に見たタイトルも結構あって、これはどういう意味だろう?この感情になるのはなんで??って思いながら見てました。

で、ヘタのもの好きでもいろんな作品に触れて、数を多く作るとそれなりに?それっぽくなるもので、それっぽい詩を沢山作れるようになりました。

今見返すと長ったらしいポエムばっかりですけど。

仕事で忙しくなってポエムとは疎遠になりつつも、創作活動を再開。

そんなこんなで、成人してしまった僕は仕事が忙しくなって音楽にふれる時間もかなり減って、音楽は聞くだけ。詩も何か強烈な出来事が起きたら趣味で書く。という程度の期間が18年ほどありました。

それが色んな縁をきっかけに40歳を超えたくらいのタイミングで、音楽活動を再開するようになったのです。

改めて音楽活動を始めるにあたって詩を書くと、なんか全く内容が成長してないし、自分の作る内容が気に食わないようになりました。

そして、そういえば詩って独学でやってきたけど、参考書みたいなもの読んだこと無いなって思って本屋でパラパラっと作詞の本を読んでみました。

でもなんか違うんですよね。僕の中で全然しっくりこないし、生意気にも僕にとって心が動く内容が無いんです。かといって自分の詩がいいとも思えない。

そんな中でもとにかく作品は音楽活動を始める中で作っていきました。

詩の勉強を改めて

するとその途中で読んでみたいと思う本をamazonで見つけたので買ってみました。

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この本は、「あぁ、売れている作品を作るプロの作詞家ってこんな感じで考えて作ってたんだ」と思いました。そして思考もすごく深いなと思いました。

そして僕の詩の内容が迷走し始めました。

僕は何か詩を書きたいと思う瞬間を感じて、その一節から文章をツラツラと書いていくタイプです。

なのでその勢いがあるときは作りきれるのですが、頭の中で沢山のあるべき姿ができたせいで、文字を書く手が止まるようになったんですよね。

誰に向けての作品なのか?見た人にどうなってほしいのか?音の響きや、母音の意識など、もう全部クリアしながら書くのがわかんないよ状態です。

恋愛系の歌詞は明確テーマは決まってて、好きな人への感情を相手に届けたい。みたいに流れがあるので、恋愛系は自分の中で作りやすい。だけど、これまで描いてきた内省的な歌詞は一体誰のための歌詞で、どうなってほしいのか?とかがいまいちわかってなかったりする。

偉そうに講釈垂れるようなのも嫌だし、かといって絶望を綴るだけなのも多くあるのは嫌だ。
ただ、寄り添うような歌詞が作りたい。でもそれはどうすれば言葉で表現できるのか?

そういう事を考えながら今は改めて今有名な方が作ってきた詩や詞をみて勉強しました。
売れて有名な現代詩の詩人の方の作品も最近になってみてみましたが、難解すぎて僕には一ミリも理解できませんでした。でも人気で売れてるんですよね。

世界観とか、僕にはわからないものが世間では受け入れられている事を鑑みると、時代は変わっていってるんだなって思うこともあります。

ですが、谷川俊太郎さんみたいに、僕が見てもいいなと思える詩もあるから、色んな作品があってもいいんだなって思うこともあります。

そして色々取り入れたことで僕の詞は今もまだ迷走してます。

日々変化、色んな影響を受けながら

迷走はしていますが、日々作品を作るごとに変化してるとは思います。作風もごちゃごちゃしてる感じもあるかもしれませんが、常に進化中と思ってもらえたらとは思っています。

詩って奥がとても深くて難しいけど、たんたんと書く日記よりも僕はその形式が好きなので、これからも詩を作り続けます。

日記っぽくかくから、散文的だと言われるんで、正直エッセイだろっていう感じでもありますが、これを「kogkaが作る詩ってこんなんだよな」っていう世界観が作れたらいいなと思ってます。

ポエムって何故か恥ずかしいイメージが強いですけど、興味がある人は一度そんなこと考えずに作ってみてほしいなって思います。

詩を書いて誰かに見せるときに、恥ずかしい恥ずかしくないを意識すればいいし、匿名だったらそもそも気にする必要もないかなと。

僕はそこまで気にしないタイプなので、趣味でポエムを書いていると言ってきた人はいます。もちろんそういうの受け付けなさそうな人には言わないし、否定されてもネタっぽく返せる余裕があります。

だって詩がすきなので。

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